幻のコーヒー!ラフレシア!世界の真ん中!〜爆笑のスマトラ島縦断1〜

 

こんにちは、テント内で黒い物体を見つけて虫かと思ってビックリしたら、それはただの糸くずだったんですけど、
「こんなのにビビっちゃうなんてなんとも情けねぇ男だぜ畜生が。」なんてボヤいてそのまま放置、

10分後にそれを見てまたビックリする僕です。天然か。

 

さて、前回のジャワ島っておもしろ過ぎるよ、って話。〜ジャワ島横断 インドネシア〜

の続きを書いていきましょうかね。

 

2014年11月20日〜

世界で5番目に大きな島、スマトラ島の移動は超過酷であったと、事前にチェックした先輩方のブログで見かける。

大きい島だけにまだまだ開発途上なようで、ガイドブックなどに載っている観光スポット的な場所も数えるほどで、それもほぼ全てが島の半分から上に集まっている。

僕はブキティンギという街へ行きたい。

ご覧の通り陸路の場合、ジャカルタからブキティンギまでは海を渡り約1,300km以上離れていて、(ちなみに日本で1,300kmと言うと、東京から博多越えて〜長崎まで行っちゃうかな?)
しかも山脈地帯をウネウネとオンボロバスで目指すということになります。

 

バスが故障したり何だで丸2日かかった、なんていうブログも見受けられる。

上等じゃねぇか。移動こそ旅の本質よ、楽しませてくれるんだろうなぁ?オラ、ワクワクしてきたぜぇ。

 

 

でもちょっと、あれか、飛行機っていくらなんやろか?

 

ほぉ〜。

 

ふぅ〜〜ん。

 

心の底の底から見なきゃよかったと思ってる。

(ブキティンギの最寄りの空港はパダンという町。)

 

馬鹿野郎!俺はサムライなんだ!行くぜ!

てことでもちろん陸路で挑みますが、ここから一気にブキティンギまでのチケットが買えちゃうらしい?
けれど、海を渡った町のバンダルランプンってとこまでとりあえず向かいます。

フェリーで少しばかりの船旅です。
ジャワ島を出航する時ですね、こんな感じで地元民が海に飛び込んで僕ら向かって何かを叫んでいるんですよ。

まだ若い少年もいましたね、彼らはそう、金くれ!って言ってるんです。

いやどうやって渡すねんって思ってたら、乗船していた何人かの人が、少しばかりのお札をヒラヒラと彼らに向かって落としていくんですよ。

どうやら濡れても大丈夫なようです。コインも投げ入れてる人もいて、それを必死にキャッチする彼ら。
中には面白がってお金と見せかけてゴミを投げ入れてる人もいて、う〜〜んってなりましたが。

やっぱ船旅は楽しいぜってウロウロしていたら、トラックの隙間で何やらコソコソしている女性を発見。

僕に気付いてぺろぺろと近づいてくる。すんごい香水の香りが鼻をつく。

ヘイ坊や、って感じで、マッサージしてあげようか?とか更には、もっと気持ち良いことも可能よ、とのお誘いが。

 

そうですか、後者のほう、お願いします。

ちがうちがう、やめろお前、手を離せ。俺は面食いなんだ。

断る僕の腕を掴みニヤニヤしながらカモンカモンとしつこかったんです。

2時間ほどでスマトラ島へ上陸です。そこから100kmほど北上してバンダルランプンという町です。

なぜにここへ来たんだっけ、ってくらい特に何もない普通の町。

スマトラは治安が良くないと聞いていたので構えていたのですが、路上でたむろってるヤンキー系の若者たちは親切にも安宿を教えてくれて、その宿のオーナーもとてもジェントルマンで、ブキティンギへの向かい方の相談を熱心に聞いてくれました。

 

 

 

その甲斐あってか、結果的には無事にブキティンギへ辿り着くことができたのです。

でもですね、噂通り、いや想像以上にしんどかったです。辿り着いた頃には放心状態の寝不足、そして風邪ウイルスと共に到着となりました。あまり無事じゃないっていうね。

バンダルランプンから、35時間ほどでのご到着でございました。

 

途中で何待ちなのかサッパリ検討の付かないウン時間の停車。

 

故障してウン時間待つ。とにかく待つ。

隣に座っていたスマトラ人のオッサンもいつ発車するのか分からない憂鬱と疲れからか、窓の外を見ながら、深いため息の連続。

ちなみに窓側には僕が座っていて、つまりほぼ同じ座高のオッサンのため息は僕の顔に幾度と無く吹き荒れるのです。

 

はぁ〜〜〜ぁ

 

むはぁぁぁあああ〜〜ぁ

 

むっ・・・はぁぁぁぁ〜〜ッ

 

 

 

なんかサバの味噌煮みたいな匂いでホームシックにかかりました。

そうじゃねぇよズバリお前くさ過ぎるんだよ頼むからあっち向いてくれよ、お前がもしもドラえもんに出てくるとしたら名前は臭杉くんだろ?出木杉くんとの絡みを楽しみにしてるからな。

 

なんて言う気力も僕にはありませんでした。

みんなストレスが溜まってるんです、それをため息で少しでも吐き出したいんですよね。

 

リクライニング機能がぶっ壊れて作動しないリクライニングの座席。腰の角度はほぼ90度です、そんなので眠れません。
更には車内でバンバン煙草を吹かすオヤジたち。呼吸し辛いです。

せっかくウトウトしてきたところで、これぞインドネシアのバス移動の真骨頂でしょうか、夜中に爆音で音楽流すんですよ、彼らドライバーたち。
セクシーな女性歌手が踊り歌うミュージックビデオと共に、夜中の2、3時だろうがお構いなしです。

心臓にドンッドンッとダイレクトに響かせるほどのやかましい重低音。

 

それに猛烈にかっ飛ばします。いつ大事故が起きてもまったく不思議ではないほどに。
まぁこれは途上国ならではかもしれませんが、生きた心地がしませんね。

 

インドネシアのバスって、お客様〜、ではなくて、俺たちが運転して連れてってやってんだ!
という意識じゃないかと察します。

 

乗客の誰一人として文句は言いません。

その中で一生懸命に眠ろうと頑張っている乗客をよそに、

 

セクシービデオに身を乗り出して食い入るようにノリノリで視聴するおじいちゃん。

色んな意味で元気だなぁ。この光景はグロッキー状態であろうがクッソ吹きましたね。

 

出発して15時間くらいが経過し、休憩中にドライバーに尋ねました。あとどれくらいで着くの?と。

彼は英語が話せないのですが、腕時計を見せて、その時計の短い針を人差し指でま〜るく弧を描くようなジェスチャーをしたので、見なかったことにしておきました。

12時間ってことですか?死んでまう。。。

 

挙げ句にはよく分からないところで降ろされ、ブキティンギへはここで乗り換えだ、と言われ、そのバスはいつくるの?との問いに、分かりませ〜んのジェスチャー。

4時間待ってたら来ました。どうやら僕が降ろされたのはパダンとブキティンギの分岐点だったよう。

そして運賃払えと。もうバンダルランプンで「ブキティンギ行き」のチケットを払っていた気がするんですけど、、、あれは夢だったのかなぁ。もうそんなことはいいわ早くベッドで寝たい・・・

そのバスは小型で乗車率150%くらいで通路に座らせられたまま、またウン時間・・・。

 

てな感じで、後半はホントに気持ち的に瀕死の状態でした。

それでも長時間を共に苦しさを分かち合ってきた他の乗客とは一体感みたいなものが生まれ、お菓子やご飯をごちそうしてもらったりと、心温まるシーンもありましたね。

ガチでキツかったけど、それは今となっては思い出に変わっています。
ツラいキツイ時こそ心に唱えよ、やがてこれがネタになるんだと。だから今はただただ歯を食いしばって踏ん張れ。

これからも恐れずに突っ込んでゆけ、と。

うっしゃ、次は飛行機で行くぞ。

 

標高900mの山々に囲まれた町、現地語で「高い山」を意味するブキティンギ。

割りと涼しくてこぢんまりしてて雰囲気が好きです。

これってこれが狙いなのかなぁ〜着たまま休憩に入ってるだけなんですかね?

公然と乾かすのやめろよぉ〜スコールは突然に訪れるってのは分かるけどさぁ。

しかしこれ何えもんなんですか?臭杉くん呼びます?

ちゃんと被れよぉ〜。

 

小さな子供に夢を与えるんじゃなくて現実をまざまざと見せつけるのがインドネシア式なんですかね。

モール内にゲーセンがありました。インドネシア人はゲーセン好きなのか、フェリー内にもちょっとしたものがあったりしました。

日本の雰囲気とほとんど一緒です。というかゲームセンターってのは日本が起源なのかな?

すげー古いものを超安く買い取ったんでしょうね。

これはアメリカかどっかのネズミ叩きゲームですかね。

なんか可哀想すぎて僕にはプレイできません。

これもぶっ叩く系のゲームなんですけど、

分かりますか?

彼も叩かれ過ぎて悲壮感が半端無いんですけど、それもそうだけど、両脇の方々が不在という、絶対に満点を取れない鬼むずい以前の問題の、奇跡のゲームなんです。

 

何もプレイしなくたって楽しめるゲーセンが、ブキティンギにはありましたね。素晴らしいことです。

 

さて、町の散策はこれくらいにして、宿でバイクを借りて、ちょっくら行きましょうかね。

はるばる苦労してまでブキティンギ、いや、スマトラ島へ来た一番のワケの、場所へ。

熱帯雨林の中をかっ飛ばして行きます。脇にはパパイヤやバナナとかが実ってたりします。

標高が高いので空気が美味しいです。

とはいえ、ここスマトラ島で行われる焼き畑農業や排気ガスなどの大気汚染が、近隣のマレーシアやシンガポールにまで流れ込み迷惑をかけているそうで、近年それが問題になっているようです。

やっぱり自分で移動するってのが最高ですよ、自由ってのは何にも代え難いです。
モクモクの雲に青い空、更には日本のアブラゼミと鳴き声がそっくりなセミの声が心地良いです。

中学1年の夏休みに、梶原くんっていう友達とママチャリで無計画でどこまでも走ってみようってことで、都心部から西へ西へ走っていた時ですよ。

ワクワクしながら楽しくおしゃべりをしながらですね、ペダルを漕いでいる時ですよ。

彼、メガネをかけていたんですけどね、そのメガネとですね、目ん玉の小さな隙間にですよ、
そこにセミの子供が不時着、迷い込むというミラクルで僕の腹筋が崩壊したことを思い出しましたね。

 

びぃちびちびちびちーーーッ

 

予期せぬ場所へ突っ込んで、メガネと目ん玉に挟まれたセミの子供はこうやってモガきますよね。

 

あ”ぁぁぁアアアアアアアッッッ!!!!!!

 

彼のあの時の叫び声と、自転車を降りてサドルが低くなるくらいぶっ叩きながら爆笑している自分の姿が、10年の時を越えてここスマトラ島で目に浮かびましたですね。

 

なんだかカッコいい建物が立ってます。

この写真は別の日に別の場所で撮ったやつですけど、どうやらこういったカッコいい建物はミナンカバウ族というこの州の主要民族の伝統家屋だそうです。

 

さて、ブキティンギの町からトロトロ走って2時間ほど、遂に来ちゃいましたよ〜!

 

ワクワクが止まらねぇぜ。ここが何だか分かりますか?

うっひゃー!!

アジアで赤道をまたげるのはインドネシアだけ!!!

赤道です、地球の真ん中ですよ、北半球と南半球の境ですよ、興奮が止まらねェだ。

てか赤道だけど白いんだなぁ。って思うも、実は「赤道」って日本語での名称であって、英語ではEquator、だからレッドラインなんて言っても通じないんですよね。

 

スマトラ島へ来た一番の理由がこれを跨ぎたかったからです。

ちなみにインドネシアではボルネオ島にも跨げる場所があって、そっちの方がここよりも観光スポットとして成り立っていて賑わうようです。

ここは何だか寂れた感があって静かで、地元の子供達の遊び場となっているようです。
これぞまさに赤道直下で遊ぶ地元っ子たちってとこですね。

奥にはミュージアムがあります、行ってみます。

見掛けは立派なもんです。

受付けにはビジターブックなるものがあり、ここへ来た証として名を刻むことができます。

  

二階がミュージアムになっていて、果てしなく寂れています。

申し訳ないほどに興味が湧かない。さ、出るか。

 

 

「あの、すみません。」

 

 

え?

 

「入場料をお支払いください。」

 

・・・入場前に言えよぉ。鑑賞時間2分45秒の1ラウンドもたずの試合で200円ほど徴収されるとはね。

周りを歩いてみます。赤道直下の公園ですね。

これもちょっと寂れた感がまた良い味出てますよね、右の青い球体は地球を模したものですね。

実はこれ赤道に沿った歩道橋となっているんですねぇ〜粋な計らいです。
ウッキウッキでスキップしながら渡りましょうよ。その歩道橋から見た景色がね、またね、凄かったんですよぉ〜!

もうホントにミラクル、ロマンがたっぷり溢れる赤道直下の歩道橋から道路を見下ろして見た光景!それは、

 

事故現場です。

学生とおぼしきバイクの単独事故だったんですけど、野次馬が瞬く間に現れましたよ。
まったくオラの回りには何かが起こるぜ。赤道の上から事故の風景を眺めてるのって世界で俺だけだろ。

 

ってオイ、ちょっと待て、事故を横目に野次馬をよそに、平和過ぎる空間が、、、

これぞまさに赤道ド直下の屋台ってとこですか。
素晴らし過ぎるポジションで待機してますね、拍手しちゃいました。

そりゃ食べますよ。

赤道上でいただく、なんかよく分かんない食べ物。
ピーナッツ系のソースがかけられた、柔らかめの切り餅みたいなもの。

 

美味しくはなかったです。

赤道直下で食べること、というシチュエーションではなかった場合、不味いと言えます。

 

それにしても大満足の赤道でした、とても楽しめましたよ。

ちなみに、僕の中で赤道ってのは、正午には太陽が真上に来て、自分の影が真下になる!ってイメージだったので、12時ピッタリにそこへ立ったんですけど、影は傾いたまま。

この現地のオッチャン達に身振り手振りでナゼなんだ!?って伝えたら、奇跡的に意味を分かってくれて、どうやら次に真上に太陽が来るのは1ヶ月後らしい。

毎日ではないんですね、それって当然の知識なんですかね?すいません文系だもんでね。

 

世界で有名な赤道の観光地といえば南米の、スペイン語で赤道を意味する、そのまんまエクアドルって国です。

そこでは赤道上では卵が立つんだぜっていう実験やら、南半球と北半球では水流が逆であるという実験とかを催しているらしいです。

こちらではそんなやる気は一切無い場所です、でもそれが逆に良いんですよ。
誰も来ない場所に僕は魅力を感じますからね。

 

 

さて、心の晴れ具合とは裏腹に、少し空の雲行きが怪しくなってきたところで町へ戻ります。
その前にちょっと寄り道をしていきますね。

この日の2つ目の目玉はコチラ。ブキティンギから10kmほどの小さな村にあります。

<いらっしゃい、アナタが来ることは何年も前から分かっていたわ。>

みたいな感じのマダムがお出迎えです。やはり室内にはコーヒーの香りが漂っている。
そう、ここは“幻”のコーヒーが飲める場所なのだ。

 

と、その前に、ここは更にあの、あの!世界最大の花と呼ばれるあのラフレシアを見せてくれる場所でもあり、
コーヒーの前にそいつを拝みに行くことに!

ちなみにラフレシアというのは、世界でここインドネシアとマレーシア、そしてフィリピンの3カ国で生息する花である。

更に開花したラフレシアを見ることはかなり難しく、もしも見れたら超ラッキー!なんだとか。

なぜならこの花、
花を咲かすのに2年、しかも咲く時期は決まっておらず予測は難しい。
そして花が咲いても3日ほどで枯れてしまう
んですね。

スタッフによると今咲いてるよ!とのこと。

 

彼が案内してくれます。後日談ですが、僕、彼にちょっとボラれてたみたいです。

お花までの案内費は100,000ルピア(約千円)と言われるがままに払っていたのですが、

あとで宿の人に聞いたら50,000ルピア(約500円)くらいでいいのよって言われました。倍の料金を取られていたわけですが、でも、実際に花を見れて最高に嬉しかったので、悔しさはほぼありませんでした。2年前なので今はどうか分かりませんが、参考に。

裏山を割りと奥まで歩いていきます。場所を覚えておいて後で勝手に見に行っても大丈夫と思われる。

これ珈琲の木だそうです。

実ってますねぇ〜野生の珈琲を見られるなんて貴重ですよ。

これはシナモンらしいです。削って粉々にするんでしょうね、香りはこの時点ではほとんどしませんでした。

さて、15分ほど歩いて林に囲まれた空間に、鬱蒼と茂る緑の草の隙間に、隠れるように、でも目立ち過ぎて全然隠れられないほど真っ赤に燃えた世界最大の花、お目見えです。

貫禄ありますよね。普通に美しい。初めに載せた写真と同じやつです。デッカイでしょ?

そして内部のニオイは本当に臭かった!トイレのニオイと言われているようですが、完全にゲロのニオイでしたよ。内部に鼻を入れるくらいの距離じゃなきゃニオイはしません。

何年もかけて成長しやっとこさ花を広げるも、わずか数日で枯れてしまう、なんとも儚くて切ない花です。
だからこそ咲いている間はウンと美しいんですね。

ちなみにこれもラフレシアで、場所の悪いところに生まれて咲くことができなかった模様。

これはツボミだそうです。

そしてこの花は葉っぱや根っこなどがない、寄生植物の中では珍しい全寄生植物というもので、寄生している植物からすべての栄養分を取るようです。

だから光合成も、土からの水分も必要ないんですね。

だから、ラフレシアってあのニオイで虫をおびき寄せて捕食すると思ってたんですけど、そうじゃくて、ハエ(蜂や蝶ではなくハエらしい)を誘って自分の花粉を運ばせるだけだそうです。ハエに自分の子孫を託してるってことですね。

発見された当時はその容姿からか、人食い花、なんて言われていたこともあるようですが、そんなことはありません。

儚くて切なくて、か弱くて美しい花、ラフレシアなのでした。お会いできて最高にハッピーでした。

 

さてさて、その幻のコーヒーとやらに戻りましょう。

それがコチラ。実はこれ、うんピのコーヒーなんです。

 

え?あ、濁さなくても大丈夫なんですか?一応あの、清純派の旅ブログを目指しているので、
吉永小百合さんや堀北真希ちゃんなどにも読んでもらう想定で書いてるんで、そういった清純派女優さんたちに向けた配慮なんですけどね。

え?読むわけねぇだろ?そうですね。

 

実はこれ、うんこのコーヒーなんです。クッソ面白いでしょ?

 

なんともこのマレージャコウネコという動物が食べた珈琲の実の、未消化の糞から採られるという。

その名もコピ・ルアク -Kopi Luwak-。(現地では最後のKは発音せずコピルアッと言う)

コピはインドネシア語でコーヒー。可愛いでしょ?ルアクがマレージャコウネコの現地での呼び方だそうです。
見かけはオースラリアのタスマニアンデビルみたいですね。

 

さてこのコピ・ルアク。

世界で最も高級なコーヒーの一つとされ、幻と言われるのは希少性ゆえに市場に出回る事はほぼ無く、なかなか手に入りにくいことからそう言われているそうです。

でも、あれ?普通に楽天やアマゾンとかで売ってるんですけど、ニセ物?まぁ時代が時代ですかね、しかしやはり価格は非常に強気ですね。

日本の喫茶店でも飲める場所があるらしいのですが、なんとなんと一杯8,000円とかしちゃうみたいですよ。

それが?ここでは?価格はこの通りでございます。

一杯20,000!安心して下さい、円じゃなくてルピアですよ、200円以下です。

へっへっへ、それではね、頂いちゃいましょうかね。まぁここであえてティーを頼んで帰宅っていうマダムの腰を抜かすシナリオも悪くはないと思ったんですけど、いくらなんでもそんなバカなことしませんよ。

マダムは英語ペラペラで、部屋に招くと同時に、もう何百、何千回と同じことを繰り返したのでしょう、まったく噛むことなく機械的な感じでこのコピ・ルアクのことの説明を始めます。

もうなんか機械的に聞こえつつも、ホントに私はこのコーヒーを愛してるのって感じで、この素晴らしいものをもっともっと色んな人に知ってもらいたいの、なんていう非常に高い意識をどこか感じ取れましたね。

といっても説明中に僕が考えていたことと言えば、カラ返事をしながら、
思ってみれば今コーヒー飲んじゃうと夜眠れなそうだなぁ、です。

さぁこれが、世界一高級なコーヒーです。
ピントがコーヒー本体を外れてコップのフチだけに合うという残念過ぎるミスを犯しているのは内緒ですよ。

 

マダムがかすかに笑みを浮かべながら、コーヒーを前にした僕を見つめてきます。

<まずは香りを楽しみなさい>

無言でそう言っておられる。

 

 

ふむ。

 

 

なるほど。

 

 

ほぉ〜〜〜。

 

片方の鼻だけ詰まっていたのでもう片方の穴でしか嗅ぎ取れなかったんですが、
いつも飲んでる一杯12円くらいのインスタントコーヒーとは違う、ということだけは分かった。

 

「どう?」

 

口角は上がっているが眼力がさっきよりも強くなったマダムが感想を聞いてくる。

 

この奥深く、芳醇な、こう、鼻から脳へとダイレクトに行き届くような、もう、なんと言っていいのか、形容できないです、素晴らしいです。

 

みたいなことをとりあえず答える。

 

その感想に響いたのか、ニコッと笑顔を見せるマダム。

 

反応を楽しむためなのか、じっと僕を見つめ続けるマダム。

ん〜〜。。

 

いや、オラは自意識過剰だからな、見られてるように感じてるだけかも、そ〜っと目線をマダムのほうに、、、

 

うぉっ目が合った、確実に見てる。

 

見つめられるとね、なんかやりにくいですよね。

まずは一口すすって口内に含み、モゴモゴさせる。それはもうコーヒーソムリエのごとく魅せる。

 

 

<どう?>マダムから発せられる激しい眼力はそう問いかけてくる。

 

ほぉ。なんかもう、凄いです。(ん〜やっぱいつも飲んでるやつとは違う、だけなんだよなぁ)

五感すべてに伝わってくるというか。(苦いなぁ)

もう、言葉には出来ない、こう、深い香りが迫って来る感じというか。I can’t explain…(マックスコーヒー飲みたい)

 

マダムの表情は余計に明るくなる。

 

・・・くッ、、やりにくいぜ、マダム、頼むから俺から目を離してくれ、、。

なぜって、目の前にある砂糖を大さじ5杯くらいブチ込みたいんだよ、、、!

 

もう彼女からしたら、こんなところまで一人で来るだなんてよっぽどコーヒーの事を愛しているのね、てな具合だろう。

 

真のコーヒー愛好家ってブラックで飲むのが常識、みたいなイメージが僕の中であったので、その愛好家を勝手に演じ続けるハメに、それになんとなくカッコ付けたい自分がいたのも事実だ。

 

もう一口・・・クッ、、、苦い。。

 

なんならコーヒーフレッシュを2個入れたいくらいだ。

 

 

そんなマダムがやっと目を離した・・・!

 

チャーンスッ

 

さぱぁぁぁ

さぱぁぁああ〜

さぁぁぱぁぁああ〜

 

 

チンチンチンチンチンチン

 

 

・・・ふぅ、これこれ、いつものいつもの。

ミルクがあれば完璧なんだけど、この激甘いやつね。
もう砂糖の甘さがコーヒーの苦みをぶっ飛ばし、風味までをもぶっ飛ばしちゃうもう、何でもええやんって感じね。

 

 

おっと、マダムがまたこっち見始めたぞぉ〜、セェーーフッ♪

 

 

・・・ぬ?

 

マダムの表情がさっきとは、、違う・・・ヤバイ、砂糖が極端に減っていること、そしてスプーンの位置が変わっていることに気付いたか?

すなわち、俺がコーヒーに対して1ミリもこだわりが無く、とりあえず甘けりゃOK、
業務スーパーの一つ26円の缶コーヒーで十分なことに気付いてしまったか!?そりゃかっこ悪いぞ!

 

いや、どうやら気のせいだったようだ。なんとか見掛けのメンツは保てたようだ。

 

こうして、世界で一番高級な幻のコーヒーは、世界一飲ませるに値しない男の胃の中へと流されていくのであった。

僕はただただ、ウンチから作る幻のコーヒーを現地で飲んだぞ!っていう事実だけでいいんです。
甘くて、頭がシャキっとする、これだけでいいんです。あぁ、マックスコーヒーLOVE。

そんな男に貴重な珈琲の味わいなど、分かるはずがないんですよ。

 

さてさて、大満足の濃厚な一日でした。この他ここブキティンギには、インドネシアのグランドキャニオン!なんて呼ばれる、言い過ぎ感満載な渓谷が近くにあったり、太平洋戦争中に日本軍が造った防空壕なんてのもあったりと、とにかく見どころが盛りだくさんの町です。

もちろんここ、西スマトラ州の(ミナンカバウ族の)伝統料理であるパダン料理も安く頂けます。

このように注文をするのではなく、席に座るとスタッフがポイポイと小皿を並べてきます。

オイこんな食えねぇよ、ではなく、選んだものだけを頂いていきます。
手を付けないものは下げられていきます。なんだか手間のかかるスタイルですね。

ココナッツミルクの濃厚でまろやかな味わいとスパイスの絶妙なハーモニーがあなたの脳みそを刺激するでしょう。素晴らしく美味しいです。

 

泊まっていた宿はHello Guesthouse

  

当時ドミトリー75,000ルピア(約700円)、Wi-Fiホットシャワー、コーヒー紅茶飲み放題の朝食付きでした。
オーナーは英語ペラペラで、僕が瀕死の状態で到着した際には風邪薬をくれたりと凄く親切にしてくれました。

それと先ほどのコピ・ルアクの店と連絡が取れるそうで、写真にあるようにラフレシアが咲いているか否かを確認してくれます!

目の前にあるモスクの大音量のアザーンで早朝には強制的に起こされるハメになると思われますが、オススメです。
バイクも借りられるし、この宿の真横にあるカフェも安くて美味いですよ。

 

さてさて、大満足のブキティンギから次回は、更に島を北上して行きましょう。

 

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