ガイコツがいる村で教えられたこと ~バリ島 風葬の村~

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前回「スプライトでおしりを拭いた日。〜バリ島クタLIFE〜

 

*人骨の写真アリ。苦手な方はご注意ください。

 

2014年10月24日

心地良いそよ風に当たりながらバリコーヒーをすすり、牛と鶏の鳴き声をBGMにのんびりと情報を集めている。

ここは6日間滞在したクタから北へ約30キロほどの町、ウブド(Ubud)
クタよりも標高が高く、朝晩は清々しい爽やかな空気に包まれている。

情報収集していたのは、「バリ・アガ」と呼ばれる、ここバリ島に住む先住民族について。
どうやらそのバリ・アガの主な村は3つあるらしい。

その一つにとても興味を惹いた。

 

「風葬の村 トルニャン(Terunyan)」

 

風葬とは字のごとく、遺体を焼いたり(火葬)埋めたり(土葬)せずに自然に風化させる葬法。
トルニャンを除き、バリでは火葬が主流だそう。

風葬。初めて聞いた言葉だ。

村ではその葬った人のお墓が公開されていて実際に見れるらしい。
これにはオイラの好奇心も抑えることは難しい。行かねば。

 

村人と訪問客との金銭トラブルが絶えない.。

閉鎖的な村で、バリ現地人でさえ近付きたくない村らしい。

ガイドを雇って行った方が無難。

 

などなど悪評高い情報もあるが、それもまたオイラからしたらワクワク度を加速させる項目でしかない。

 

でもちょっと待て。

ただでさえ不気味な風葬とか、たちの悪い村民がいるだとか、それに反して

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村の名前の予測変換が可愛い過ぎる。

 

さっそく宿のバイクをレンタルし、村へ向かう途中の見所にも立ち寄りながら出発だ。

ウブドから更に北へ、ガンガン標高は上がって行く。

 

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道路の真横にコンクリートで出来た学校の校庭(?)。コケたら痛そう。左の少年は絶賛放尿中。

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道中の小さな村でもジャングルに囲まれた立派なお寺がある。

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なにこれメタギア?

 

 

 

 

ウブドからたった15分ほど走るだけで、素晴らしい景色を見ることができた。

 

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ここはテガララン(Tegallalang)という村にあるライステラス(棚田)。

この日しょっぱな息を呑んだ光景。オイラの中でのバリのイメージが海ではなくこの田園風景であった。
バリ島は稲作に適した環境で、年に2回、3回の収穫もできるそうだ(日本など基本は年に1回)。

ウブドの町も田んぼに囲まれており、少し郊外へ歩けば開放間たっぷりな景色を望むことができる。

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眺めバッチリなレストランやカフェが軒を連ねている。

島にはたくさんの棚田があるが、ここが随一の美しさでアクセスも良く、毎日多くの観光客が訪れるようだ。
しかしまだ午前中の早い時間でほとんど人がおらず静まりかえっていた。

風が揺らす木の葉の心地良い音だけが辺りを包み込み、優しい雰囲気を醸し出してくれる。

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棚田は能登半島など日本でも見れるけど、やはりこのヤシの木とのコラボが南国にいることを実感させてくれる。

 

何時間でも見ていられそうな光景だ。

 

 

 

バイクだと少し肌寒いくらいの標高にまで上がって来た。

そこへいきなり一人の男が横付けしてきた。

 

「ヘイ ミスター!」

 

え?

 

「ストップ!ストップ!」

 

何でだよ。無視。

 

「ポリス!ポリス!」

 

 

・・・いやいやいや、、、いきなりですか?

 

 

バリはバイクでの外国人に対する取り締まりが非常に多いことで有名。
ノーヘルであったり無免許であったり。実際、バイクを借りるときに免許の提示は無かった。

最近までは国際免許は使えなかったらしいが、今は使用可とのこと。
しかし、それを知らないポリスがいたりする。知らないフリをする奴もいるとか。

あとはヘルメットを被っていても顎紐をしていない、とか色々イチャモンつけて罰金請求してくると聞いた。

罰金の額は数千円レベルらしいが、要は小遣いが欲しいんだと。要は腐ってるんですね。
まさかこんなにも早く対面するとは思っていなかった。

 

逃げればいちいち追いかけては来ない、ということをどこかで知っていた僕はこのまま走り続けようと考えた。
どこまで付いて来るかな、一緒にトルニャンまで行っちゃったらウケるなぁ〜なんて想像した。至って冷静である。

「ヘイ ミスター!!!ストップ!」

そうしつこく言う男をよく見てみると、私服姿であった。どう見てもポリスな雰囲気ではない。

オイラは国際免許も持っているし、ヘルメットも顎紐もしっかり締めている。速度も出していない。
捕まる理由が無い。冷静さはそこにある。ということで止まってみた。

 

すると男は言う。にっこり笑顔で。

 

「ミスター!どこへ行くんだい?」

40代くらいの現地人っぽい男性。やっぱりポリスではないようだ。じゃあ何だ?

 

「この先10分ほど走ったところでポリスが検問しているぞ!1時間ほど時間を置いたほうがいい、捕まるぞ!」

 

ブロークンイングリッシュだが、何を言ってるかは分かった。

そうか。彼はわざわざこの事を教えるために、オイラを呼び止めてくれたのか。なんて親切な人なんだろう。。

 

 

 

 

とっても怪しい。(゚Ω゚;)

 

彼は話を続ける。

「捕まりたくないだろう?ここからすぐの所に、カフェがある。そこでコーヒーでも飲んでいくといい。」

彼はそう提案したが、オイラはここら辺で時間潰すからいいよ、と断った。

 

すると彼は何も言わずに黙って来た道を引き返して行った。何だったのだろう。

その後、慎重に20分ほど進んでみたがポリスなどいなかった。
彼はカフェの回し者だったのだろうか、そうとしか思えないのだが。

 

 

すると次は、一人の女性が道のド真ん中で手に何かを持ちながら仁王立ちしている。

今度は何だよ、、と思いながら彼女を避け通過しようとすると、やはり立ちふさがって来た。

「セレモニー!セレモニー!」

そう彼女は連呼し手に持っていた籠から飾りみたいなもの取り出し、それを勝手にバイクに張りつけ、
更には濡れた米粒をオイラの眉間にペタペタと塗り付けてきた。

 

ちょうど小腹がすいていたときだったからな、お米が欲しかったんだよね〜ってバカお前。

何だよこれーッ!と米粒をペリペリ取り除きながら抵抗すると、「マネー!マネー!」と言う始末。
払うわけねェだろ、この妖怪こめ粒ババァめ!と日本語でまくしたて、突破した。

 

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やれやれと到着した、ウブドから約30km、標高1,500mに位置するキンタマーニ(Kintamani)という村。

ここ一体はキンタマーニ高原としてバリ有数の避暑地であり、メジャーな観光スポットなのだ。

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日本人であれば誰もがこの地名を聞いてプピーッとなるであろう。

このゴールデンボール、じゃなくてキンタマーニというのは、サンスクリット語で
キンタは思考、マーニは珠で「意のままに様々な願いを叶える宝」という意味を表すらしい。

・・・よく分からんけど、マーニが珠(たま)なんだから結局そのまんま金玉じゃんね。偶然なのか?
日本語のキンタマという言葉はサンスクリット語から来てたりしないよね?

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あの風船売りのオッチャンは、観光客目当てではなく、地元の子供を標的にしてると思われるけど、売れるのかな。

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トイレ借りようとしたら、5,000ルピー(約50円)と言われた。我慢するわ。

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村の北側からは爽快な眺め。目的地であるトルニャン村はあの湖の対岸側だ。

 

宿で借りたバイクは想定内、期待を裏切らない燃費の悪さだった。

実は速度計も距離計もぶっ壊れていてピクリとも動いていない。
ゆえに今、時速何キロで走っているのかも分からないし、リッター何キロ走れるのかも分からない。

 

こまめに給油していこう、と立ち寄ったガソリンスタンドのオヤジがまたウザかった。

「日本人か?どこへ行くんだ?」と、初めは気さくなオッチャンだな〜くらいに思ってたけど、
「日本円が好きなんだ、円で払ってくれないか?」とかワケ分かんないこと言い出すし

コイツわざとお釣りを少なくして渡してくる。

 

こういう事例はとても多い。実際、これまで両替所で3回両替をしたが、3回ともピンハネして渡された。
いずれも10円、20円くらいの微々たるものだったが、許される行為ではない。

店員の目の前でシッカリと数え、明らかに少なければ強気で主張すればいい。すると黙って返してくる。
バレても大きな問題にならないように、チマチマと小額紙幣をポケットに突っ込んでる感じがウザったい。

僕らツーリスト一人一人がシッカリ確認して強く発言していかないと、これは無くならないと思う。

 

今回はガソリンスタンドで受けたケース。
ルピアはケタが大きく、お釣りが多い場合は目が慣れていないと勘定するのに時間がかかってしまう。

計算していくと、足りてない。

オイ少ないよー!と言うと、オヤジはニヤニヤしながら不足分を返してきた。

するとまだ、足りないのだ。

お前さぁー?と日本語で軽くキレてみたら観念したのか、全部返ってきた。しょーもない野郎だ。

 

いやはや、まだウブドを出てたったの数時間だというのに、カネに絡む出来事が3件も。
なかなか面倒くさいぞインドネシア。でも、楽しいぞインドネシア。

自分のお金は自分で守らねば。

 

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ちなみにガソリン(Petrolペトロール)は道端でも個人の店で瓶やペットボトルに入れて売られている。

 

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湖まで下りて来た。バトゥール山が雄大にそびえ立つ。ゴミがたくさん浮いてる様がアジアって感じだ。

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このバトゥール湖の水が田んぼと畑を潤している。バリの水がめでありバリの源である。

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湖沿いを走れば村はすぐそこ。

チマチマと写真を撮りながらゆっくり進んでいたら、一人の若者に声をかけられた。

 

今度は何だよw

「トルニャンへ行くんだろ?付いて来いよ!」

そう言って彼は勝手に先導し始めた。

 

 

いや別に誘導されなくても自分で行けるし、ゆっくり写真撮りたいし、怪しいし、シカト。

 

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村へ近づくにつれ起伏が激しくなる。彼はゆっくりなオイラのペースに完璧に合わせてくる。

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これってどういう状況なんだろう。

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これが今回の目的地、風葬の村トルニャン。

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気味の悪いイメージの村だからどんなにポップな入り口にしようが気味の悪さは増す一方である。

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村は静寂に包まれており、気味の悪さは高まるばかり。

 

先ほどの兄ちゃんに促され、バイクを定位置に置いた。

すると細い路地から現れた、二人の女性。

 

こちらを見ながらゆっくりと、

 

ゆっくりと近づいてくる。

 

おばあさんだ。ボロボロの服をまとっている。

そのゆっくりと歩く姿はまるで幽霊のようだ。映画を観ているような感覚になった。

あるいはファミコン時代のアクションゲームの地味に強い敵キャラのようだ。

 

 

彼女らの向かう先は、オイラだった。

 

 

 

 

 

 

あ”っ

 

 

あ”っ

 

あ”っ

 

 

 

顔面シワだらけの老婆二人が目を見開き大きな口を開け意味不明な枯れた声を発し手のひらを突き出して金をせがんできた。

 

一人はオイラの腕まで掴んできた。

 

 

これにはビビった。めったに引くことがないオイラも後ずさりしてしまった。

この二人がゾンビに見えた。本当に映画の世界に入ったかのような錯覚に陥った。

 

オイラが観光客だと分かってのことだろう。

外人相手にインドネシア語で金くれ、なんて言っても理解できないだろう、でも英語で何て言うかも分からない。
だからあんな意味不明な声を発してみたのだろうか。二人して喋れないわけではあるまい。怖過ぎる。

 

とりあえずNo!No!と首を振りながら引き離したが、口をモゴモゴさせながらじーっと見つめてくる。気持ち悪い。

 

 

 

この一部始終を黙って観戦していたあの兄ちゃん。

 

助けろお前w

 

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 「お墓を見たいんだろ?200,000ルピー(約2千円)で連れてくよ。」兄ちゃんは言う。

 

てかそもそもアンタ、村の人間だったのか。

第一村人はっけん!みたいなこと言いたかったのに台無しやな。あそこで観光客を待ってたのか。

 

 

で?くっっそ高ッッ(゚Ω゚;)

20万ルピアなんて二泊分じゃないか。大体の観光スポットは100円(1万ルピア)とかだぞ。

その風葬されているお墓はここから少し離れたところにあり、ボートでしか行くことができないのだ。

 

にしてもバカ高い。これはボッたくりだろ、と思い値下げ交渉。しかし兄ちゃん一切引かない。

奥の手「じゃあ行かない、帰るわ」

も通用せず。

 

そもそも相場を知らないのだが、ここまで値下げを拒むくらいだから正当な料金なのだろう、ということで折れた。

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こんな人力の手漕ぎボートでグラグラ不安定なまま行く。一応ライフジャケットを装備させられたw

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あのオッチャンは湖に揺られながら光合成なうなのだろうか。じーーっとこちらを目で追っている。

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20分ほど揺られてようやくこの日のハイライトへ到着。

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・・・メッチャ歓迎されてるやん(゚Ω゚;)

この「WELCOME」の看板により不気味さがかなり軽減されたw

完全に自分たちの先祖で金を稼ごうと観光地化させている模様。

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ようこそ我が村のお墓へ♪って感じなテンションの看板の下にあるものがシュール過ぎる。

 

鬱蒼としたジャングルの中にお墓はある。まずはこれでもかってくらいの人骨がお出迎え。

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恐らく白いものほど新しい人。苔まで生えた黒いものほど昔の人だろう。

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オイラみたいな好奇心旺盛な人間の見せ物にされている先祖たちは、あの世で何を思っているのだろうか。

そもそもこの村で、いやインドネシアでは「あの世」という死生観は存在するのだろうか。

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この墓は公開されてはいるが、ここは自分の意志で見ること来ることを控えるべきだなのか。罰当たりではないか。

そんなことを考えるのは自分が「日本人」だからか?

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隅っこに風葬の現場はあった。

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遺影っぽいもの。

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この柵の中で一人ずつ白骨化するまで風葬される。動物や鳥などから守るための囲いだそう。

回りにはお皿など生活用品などが散乱している。死者が生前に使っていたものだろうか。
お供え物だと思われる食べ物も皿の上に載っていた。ひどく腐敗しているようだが。

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しっかりと人が入っている。顔以外は布などに包まれている。
お供え物、には見えない「ゴミとしか思えない物」も中にはたくさん入れられていた。

この風葬されている人は皆、既婚者らしい。未婚のまま死んだ者は別の場所で無造作に捨てられるか埋められる。

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雑然としている。ゴミ捨て場にしか見えない。

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このお墓に入ったとき、いわゆる死臭、っぽいニオイはしなかった。お供えものの腐敗臭はしたが。
なんとも、このバニヤンツリーという立派な木が消臭の役目を果たしているらしい。

 

 

 

「風葬」

かつては日本でも、沖縄や奄美をはじめとしてこの風習があったようだ。

他にも調べてみると、火葬や土葬、そして風葬のみならず、世界にはいろいろな葬法があることを知った。

 

例えば、「鳥葬」

もう何となく予想はできると思うが、鳥に食わせる葬法。
チベットが主で、鳥とはハゲワシのこと。宗教上は、魂の抜け出た遺体を天へと送り届けるための方法だそう。

中国では天葬、英語では空葬(Sky burial)と呼ぶそうだ。

他にもインドなど、ガンジス河に死体を流す水葬であったり、アフリカでは獣葬なんてのもあるらしい。

世界ってのは本当に広いもんだ。

 

 

トルニャンのお墓は所要時間30分で十分だしカヌーの運賃も高額だったけど、いいものを見れたと思ってる。

ナマの人骨、実際に風葬されている人・・・いや、、、何が一番心に残ったかと聞かれると、
村に戻る直前に見た光景かもしれない。かもしれない、ではなく、それが一番衝撃的だった。

 

オイラと入れ替わるように、インドネシア人の観光客が来たんです。

 

その時に見た光景がコチラ。

 

 

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ガイコツ持っちゃうもんね(゚Ω゚;)

うへへ、リアル人骨だぜ〜撮ってくれ♪って感じか?w

遺骨を重んずる我々日本人からしたら驚愕だろ。これも死生観の違い、というのだろうか。

 

お墓というと、重々しい空気で、更に風葬という不気味な空気が流れているのかと思いきや、
ここでは不思議とそんな感じは受けなかった。

インドネシア人達からは笑い声が聞こえたりもする。

 

世界は広過ぎる。

 

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村へ帰ろうと船着き場へ行ったら、ここへ来るときに見たあのオッチャンが、手伸ばして金くれ、だってさw
光合成じゃなくて墓場を見に来る観光客を狙ってたのね。無視。

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湖から見るとよく分かるが、土砂崩れで一発アウトな断崖絶壁の下に村は造られている。

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村へ来たときとは打って変わって、村人が多く見られた。

墓場から戻るとまたあの老婆たちが、待ってましたと言わんばかりに金をせがんで来た。
もうカネかねウンザリだぜ。それでもめげずに振り切って村を歩いてみた。

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写真撮ってもいい?のジェスチャーを繰り出すと、皆笑いながらOKサイン。

あれ、なんか優しいじゃん。

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子供が元気に細い路地を走り回る。素朴な風景だ。

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小さな商店がいくつかある。 カメラを向けても嫌がったりはせず。慣れてるんだろうか。

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お金無いけど、暇だけど、不幸じゃない。

そんな印象を受ける暖かな家族の、お気に入りの一枚。
写真撮ってても嫌な顔一つせず、にこやかに「日本人?」なんて聞いてくる。

失礼ながらお金が無い、ってのはもちろん勝手な推測であって、実は金持ちかも分からない。

鼻毛抜いてる父ちゃんに派手なタトゥーがあるから、お金はあるのかも知れない?

 

でもしかし、この村の人たちの収入源は一体何なんだろう。この商店だけではやっていけないだろう。
観光客が落とす高いお墓の入場料とボート代が村人みんなに分配されるのだろうか。

 

 

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湖は生活用水にも使われるようだ。

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まだ小学生くらいの子でも働いている。

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雄大な景色を目の前に皆で仲良く洗濯。微笑ましい光景。

撮られていることに気付くと、キャッキャと照れ笑いをする。

 

 

なんだ、前情報ではタチの悪い村人がいるだので構えてたが、(実際2人いたけど)基本は穏やかに見えるぞ。

 

そんなこんなで目的であった風葬、そして美しいライステラスと壮大なキンタマーニ高原を見ることができて
色んなイベントがあったりで大満足な一日だったなぁ〜

なんて振り返りながらバイクに戻っていると、一人の男性が声をかけてきた。

 

 

 

もうね、もう、何ですか?

今日は僕、お腹いっぱいですが?

 

 

その男性は少し英語を話せるようだ。

どうやら俺の家に来いとおっしゃってるようだ。

 

うむ。怪しい。でも面白そうだから付いて行っちゃう僕はやっぱり好奇心には勝てない人間だ。

 

彼は日本が好きらしい。悪い人な感じはしない。ただ日本人であるオイラと喋りたいのだ。
家族で日本へ旅行するのが夢なんだ、と遠くを見つめるように言う。

 

旅行することが夢か。彼らにとってはやっぱりただの旅行でさえハードルが高いのだろう。
旅行どころか何年も世界を放浪できるオイラなんてやっぱり恵まれてるよな、なんて少し息が詰まる思いだった。

 

 

外人がいるもの珍しさからか、2人きりで喋っていたがいつのまにか人が集まって来た。

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奥の黒いシャツの男性が彼。左の青いシャツが奥さん、そして一番右の娘と近所の子供たち。
彼が通訳してくれるおかげで皆とも会話が成り立った。素敵な時間だった。

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果物から始まりコーヒー、お菓子に千巻きみたいなもの。たくさん持て成されてしまった。

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しまいには奥さん手作りの完全にレストランクオリティーの料理が出てきた。

美味すぎてご飯おかわりした。(2回w)

 

初めに果物やコーヒーが出てきたとき、オイラの口からとっさに出た言葉は

How much? Sorry, I don’t have money.

だった。

 

なんて失礼なんだろう?

 

もちろん彼は善意で持て成してくれているわけで。

でも最初は怖かったんだよね、あとで請求されるんじゃないかって。

 

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こんな純粋な目を持った子供たちがいる前で、お金を騙し取るわけないじゃない。

 

村人と訪問客との金銭トラブルが絶えない.。

閉鎖的な村で、バリ現地人でさえ近付きたくない村らしい。

ガイドを雇って行った方が無難。

タチの悪い村人がいる・・・等々。

 

 

この村についての「情報・予備知識」がしょうもない「先入観」へと変わっていた。そして構えていた。

 

 

でも見てくれよこの表情。

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たしかに金をねだる者もいたけど、そんなの一握りであって、村の人たちのほとんどは感じが良かった。

先入観によって自分の中での村のイメージを勝手に作り上げ、あたかも村人すべてが悪い奴らだろう、
なんて少し思ってしまっていた自分を殴りたい。

 

前情報が若干の先入観へと変化していたこの時。

先入観ほど邪魔でくだらないものはないね。

予備知識と先入観て似てるようでまるっきり違う、だけど紙一重。

少し行き過ぎちゃうとそれは思い込み、決め付け-先入観-に変わる。



でも先入観があることで、意外性を感じたり大きなギャップを感じたりもできたり。

先入観があることで、無意識に自分を危険から守れてたりもするはず。

必ずしも悪いものじゃないと思う。

 

付き合い方の問題なんだろう。

100%ってのが良くないんだ。

その情報、この自分の考えは100%正しい。

これが良くない。ここまで来るとそれはもう固定観念へと成り立つ。

 

すべての物事は99%にとどめるべきであって、すべての物事に1%の疑いを持て。

 

て感じかな。?

 

 

 

そもそも先入観を一切持たない、なんてことは不可能だとも思う。

 

「自分は先入観を持っている」ということを自覚、意識しつつ、だけどそれに疑いをも持ちつつ、

その上で違った見方や考え方をしてみる。

 

先入観を持たない、という意識も良いけど、それとうまく付き合って行くほうが賢明のように思う。

 

 

 

こんな事を考えながら僕は、宿のあるウブドへとバイクを走らせていた。

 

 

たったの一日が何ヶ月分にも感じられるくらい濃い一日だった。

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ありがとう、トルニャン村の人たち。

 

その考えたことはこれからまた旅を続ける上で変化があるかもしれない。

この村に来なければこんなにも深く考える事は無かったかもしれない。

 

 

またほんの少し、成長できた気がする。

 

*ガイドブックや多数のサイトでは、「バリ・アガ=先住民族」とされているが、正確には先住民族というくくりではないとの見方もあるようです。一言で解説するには難しく、とても長くなってしまうのでこのブログでも「先住民族」として紹介しました。もしもバリ・アガについて興味を持たれましたら、ご自分で調べてみてくださいね←人任せw

 

ガイコツがいる村で教えられたこと ~バリ島 風葬の村~” への1件のコメント

  1. 元気かな。gmailのメアドにも送りましたが、日本時間の5/19火曜日に日本を離れる(米国アトランタ)ことになりました。半年に1度は一時帰国します。
    お互い異国の地でがんばりましょう。
    携帯番号とメアドは出国日をもって削除します。

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